「6粒と半分のお米」 木皿食堂 2

前回は趣味いや病気とまで言われたクルマ探しが、本番になると案外腰砕けになるぼくのチキンっぷりを大いに堪能したお話でした。男なんて可愛いもんですね。

今回は買物ではないんですが、返却後は買うことになる図書館で借りてきた本をご紹介いたします。

スクリーンショット 2015-08-04 19.34.20

背表紙に図書館の管理シールが見えますね。

http://www.yodobashi.com/ec/product/100000009002355158/index.html?gad1=&gad2=g&gad3=&gad4=56278881131&gad5=5503627881142386714&gad6=1o11&xfr=pla&gclid=CjwKEAjwi4yuBRDX_vq07YyF7l8SJAAhm0rpasUCb5KPL5SS4fn__NFwdMXMc9jEZ78qnN69JRFiIxoCHLrw_wcB

「6粒と半分のお米」(木皿泉著 双葉社刊)という変わったタイトルですが、この表題のエッセイも読むと深いものです。内容には触れません。

あ、エッセイ集かと言うとそれだけではなくて、対談も掲載していますしシナリオライター向けの講師をした際の講義録も収められていて、どこから読んでも良いような作りになっていてそのようにぼくも読んでいたら知らない間に読み終わってしまいました。

ぼくのエッセイ初体験は山口瞳で、氏のエッセイの語り口の軽やかさと正確さにやられてしまって他の作家やエッセイストの各文章にひどく辛口になってしまっていたのですが、それは表面の問題だけではなくて伝えたい内容に対して共感が出来ないことが多かっただけなんだろうなとこの本を読んで思いました。

もちろん木皿泉氏(これは夫婦で一人のペンネームなのですが)は語り口も好きなんですが、伝えたい内容もとても機微と示唆に富んでいて深く頷いたり感心させられたりすることが多いのです。

木皿泉氏のことを知ったのは古くて20年以上前の「やっぱり猫が好き」というシチュエーションドラマで、このドラマは複数の放送作家が交代でシナリオを書いていたのですが見終わったあとに「面白いけどそれだけじゃなくなんか深いな」という回のエンドロールではだいたい「脚本/木皿泉」とあって、すごい感性の人だなと注目し始めたのですが、(ご存知の方も多いはずですが、その作家陣の中に三谷幸喜氏もいました)放送作家のお仕事は完全に裏方なので、その後どんな活躍をしているか見失ってしまったある日、たまたまつけたテレビで流れていたドラマが普通のドラマと毛色が違い「なんか変だ」と見終わったあとのエンドロールに「脚本/木皿泉」を見つけ彼らと再会したのでした。そのドラマは「すいか」と言います。

その後の木皿泉氏の活躍は目覚ましく、数多くのドラマの脚本を手がけるのですが、実はぼくの中では「すいか」を越える作品はまだありません。あ、全部観ていないせいもありますが。

http://www.yodobashi.com/やっぱり猫が好き-BOX-DVD/pd/100000009000164230/

http://www.yodobashi.com/すいか-DVD-BOX-DVD/pd/100000009000219025/

この本では、なぜ「すいか」のようなドラマを書くことが出来たのか。それ以前に、なぜ「すいか」のようなドラマを書くことにしたのか、というぼくに取っての謎に関しても少し切り込んでいて、すいかファンであるぼくはそれも得した気分でした。

ただ、彼らの精神を持ってすれば「すいか」が出来上がったことは少しも不思議ではないということがわかったのがいちばんの収穫でした。

この本の中で「やっぱり猫が好き」と「すいか」どちらの代表作でも主役を務めた小林聡美氏の新作での仕事を率直に評価している部分があって、安易に身内ボメしない優しさにハッとさせられたりもしました。

「やっぱり猫が好き」は今観るとたぶん恥ずかしいくらい古い作品だと思うのであまりオススメはしませんが、「すいか」はまだ鮮度があると思うので未見の方はぜひお勧めいたします。

もうこのブログはオチ無くても良いよね?

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